「カヴァレリア・ルスティカーナ」 イタリア語上演/日本語字幕

登場人物

サントゥッアァ(若い村娘)/藤田貴子
トゥリッドゥ(兵隊帰りの青年)/望月光貴
ルチア(トゥリッドゥの母)/下倉結衣
アルフィオ(馬車屋)/鶴川勝也
ローラ(アルフィオの妻)/百瀬美樹
ほか

ストーリー

イタリアのシチリア島のある村。酒場の女主人ルチアの息子トゥリッドゥはローラを愛しているが、トゥリッドゥが兵役に出ている間に、ローラは馬車屋のアルフィオと結婚してしまった。トゥリッドゥはローラを忘れようと、自分に心を寄せるサントゥッツァと関係を結ぶが、それがローラの嫉妬と虚栄を呼び覚ましてしまった。
4月初め、復活祭の朝、トゥリッドゥはローラと密会し、意気揚々と朝帰りする。

村人の生活を歌う開幕の合唱でドラマの幕が上がる。

サントゥッツァが、酒場のルチアに彼の行方を尋ねていると、馬車屋のアルフィオが通りかかる。村人たちは復活祭のミサのため教会へ集まっていく。サントゥッツァはいきさつをルチアに告げる。そこへトゥリッドゥが現れ言い合いになる。広場にローラが現れ「お二人さんはミサに行かないの」と皮肉たっぷりに問いかけた。トゥリッドゥは怒り、サントゥッツァは「裏切り者。復活祭がお前の厄日になればいいんだ」と叫ぶ。サントゥッツァは絶望の中でアルフィオにこの不倫を密告した。アルフィオは「今日中にかたをつけてやる」と決意する。
ミサが終わり、村人たちは家路につく。トゥリッドゥはローラを見つけ、村人たちにここで一杯飲もう、と呼びかける。アルフィオが現れ、二人は村人の立会いのもとナイフによる決闘を約束する。トゥリッドゥは我に返り、サントゥッツァの身を母の庇護に託す。
悲鳴とともに「トゥリッドゥが殺された」と叫び声が聞こえ、村人たちは愕然となる。